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ゾビラックスは世界初のヘルペス治療薬!

2019年08月26日
心配している男性

性器ヘルペスは細菌ではなくてウイルスの感染・増殖によって起こる病気なので、ペニシリンなどの抗菌剤では治療をすることができません。抗生物質を使用すれば細菌の増殖を防ぐことができるので、昔から細菌感染症の治療薬はありました。これに対してウイルスの増殖を抑えることはできなかったので、従来は体の免疫力が病原体を排除するのを待つ以外に治療の手だてがありませんでした。1980年代に入ってからウイルスの増殖を抑制する薬が開発されるようになり、世界初のヘルペス治療薬のゾビラックスが発売されました。

ウイルスは細菌のように単体で分裂して増殖をすることができないので、宿主である細胞に感染して自身の複製を生成します。ウイルスに感染した細胞はDNAが書き換えられてしまい、ウイルスを製造するための工場にされてしまいます。

ゾビラックスの有効成分はアシクロビルで、これはウイルスに感染した細胞に取り込まれるとアシクロビル3リン酸という物質に変化します。この物質はヘルペスウイルスがDNAを作るための材料(核酸構成成分)のひとつであるデオキシグアノシン3リン酸と分子構造が非常によく似ていていますが、僅かな違いがあります。

ゾビラックス薬の有効成分が細胞内で変化したアシクロビル3リン酸はウイルスにDNAの材料と誤認されて、増殖をする際にDNAを複製するために使用されます。ところがこの化学物質は本来の核酸構成成分とは分子構造が僅かに違うので、対(ペア)となる核酸と正しく結合することができません。DNAに“不良品”の部品が混入することで、ウイルスが増殖する際に正常な鋳型(コピー)を生成することができなくなってしまいます。アシクロビル3リン酸のせいでDNAの複製作業がストップしてしまい、ウイルスの増殖が抑制される仕組みです。身近な物の例えで説明すると、USBメモリの記憶素子に不良品が混ざることで、正常にデータの読み込みができなくなってしまうようなものです。

核酸構成成分の“不良品”であるアシクロビル3リン酸は、DNAの複製を阻害するだけではありません。細胞内でウイルスが正確に遺伝情報のコピーをする際に作用する、酵素DNAポリメラーゼの働きを阻止する作用も持っています。DNAのコピーに失敗することで、ウイルスは正常に増殖をすることができなくなってしまいます。薬が病原体の増殖が阻止されることで、短い期間で体の免疫細胞がウイルスに感染した細胞を死滅させて治癒に要する期間が短くなります。

ゾビラックスは世界初のヘルペス治療薬として開発され、日本国内では1985年に発売されました。実は1960年代頃からウイルスの増殖を抑える化学物質が発見されてきましたが、毒性が強かったので服用をすることができませんでした。ゾビラックスはウイルスに感染した細胞に取り込まれやすくて正常な細胞には取り込まれにくいため、人体に対して毒性が低いという特徴を持ちます。副作用が少ないことから、内服薬(飲み薬)の治療薬に使用することができます。

ゾビラックスは性器だけでなく、唇にヘルペスウイルスが増殖して起こる口内炎や免疫力が落ちるとできる帯状疱疹にも効果を発揮します。ちなみに帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖によって起こる症状ですが、病原体のウイルスは単純ヘルペスウイルスと同じ亜科に属していて多くの類似点があります。このためゾビラックスは同じヘルペスウイルス科に属している水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖も阻止する作用を持ち、帯状疱疹にも有効です。

抗ウイルス薬が開発される以前は、性器ヘルペス・口内炎・帯状疱疹などに対して積極的に治療をすることができませんでした。現在はヘルペスウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬のゾビラックスが開発されているので、内服薬を飲むだけで積極的な治療を行うことができます。

ゾビラックスを通販でお得に購入することができるので、病院で治療するのが恥ずかしいと思う人でも安心して治すことができます。ただし、通販サイトの中には悪質業者も少なからず存在するので、安全性をよく確認してから購入しましょう。